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【レビュー】ここらで広告コピーの本当の話をします

 

 

今回は、コピーライター小霜和也さんの「ここらで広告コピーの本当の話をします」について紹介します。

 

副業収入を手に入れるために必須の知識

本書は広告コピーの教科書のような内容となっています。内容は非常にやさしく、広告コピーについて全く知識がない人でも理解して読み進めることができる内容となっています。まず、「広告コピーとはなにか?」から始まり、広告コピーの考え方やコピーライターとして知っておくべき用語解説などがあります。

本書は、副業収入を得たい人におすすめの一冊です。副業で稼ぐには、何かを売る必要がありますが、本書が紹介する広告コピーは、ものを売るのに必須のものです。

 

 

ここからは、私が本書で重要だと思ったポイントを3つ紹介していきます。

 

ポイント①:コピーは企業や商品の価値を高める

みなさんは「商品が良ければ、広告なんてなくても勝手に売れる」と思ってはいないでしょうか?実は、これは間違った認識なのです。
良い広告は、その企業や商品の価値を高めてくれます。例えば、ただのボトルに入った水道水であっても、「熱中症対策用の常備水」という広告コピーによって、商品だけでは価値を感じていなかった人に、価値を見出してもらえたりします。
日本人には職人気質で上記の「商品が良ければ、~」という考え方をする人が多いようです。あなたが何か商品を作っている人であれば、このような考え方を改める方が良いかもしれません。

 

ポイント②:広告コピーとして成立していないコピーがある!?

商品の広告コピーを書くには、その商品が競合商品と比べて、どう優れているかをアピールする必要があります。
一見、広告コピーっぽいけど、広告コピーとして成立していないコピーがあります。それがカテゴリーに対するコピーです。例えば、「のどが乾いたら、これ」というようなコピーは、飲料製品全般に対して言えることで、商品のコピーとして成立していないのです。
広告コピーを書くには、まずはその商品が競合と比べてどの点が勝っているかを知る必要があるということです。

 

ポイント③:一流と二流、三流の違い

お客様の要望に応えられないのは三流。お客様の要望にだけ応えられるのが二流。では、一流は、というと、お客様の要望以上を出すのが一流。
若手社員は、まずは、お客様の要望に応えられるようになることが必要ですが、それが達成できるようになれば、その次のステップであるお客様の要望を越していくアウトプットを目指さなければいけません。
これは広告業界に限らずどの業界でも言えることだと思います。これを意識することができれば、社内外のライバルと差をつけることができるはずです。

 

おすすめ度:・・・☆☆(無理して読まなくて良い)

本書は、コピーライターをやっている人や本業/副業問わず何か商品を販売している人には、ぜひ読んでほしい一冊ではありますが、そうではない人にとっては特に無理して読まなくても良いかなと思います。
上記に該当する人以外でも、広告を作る人が何を考えて、広告コピーを作成しているのかがわかるので、教養として一度読んでみるのはおもしろいと思います。とはいえ、読んでもご自身のアクションにつながるような学びはあまり得られないかもしれません。

 

以上、コピーライターの小霜和也さんの「ここらで広告コピーの本当の話をします」の紹介でした。