前回のエピソード:
【4/5】仮説の検証方法【仮説思考解説シリーズ】 - まことのビジネスに役立つ話
本記事は、ポッドキャストの文字起こしです。
内容
・最初から筋の良い仮説を立てられるようになるためのトレーニングを紹介します。
文字起こし
こんにちは、サラリーマンポッドキャスターのまことです。
この番組では、読書好きな私が、日々の読書で学んだことを紹介していきます。
今回は仮説思考解説シリーズの第5回、最終回です。
前回までで、仮説思考のプロセスについては全て解説しましたが、最後に仮説思考力をあげる方法を紹介しようと思います。
前回までのエピソードをまだ聞かれていない方は概要欄にリンクを貼っておきましたので、まずは、そちらからお聞きいただければと思います。
本題に入る前に仮説思考力を上げるとはどういうことかを説明します。
いきなり「仮説思考力を上げる方法を紹介します」と言われても、みなさん、「それを聞いて私に何のメリットがあるの?」となってしまいますよね。
仮説思考力を上げるとは、仮説思考において、最初から筋の良い仮説が立てれるようになることです。
以前のエピソードでは、仮説思考とは検証を繰り返しながら、仮説を修正していくので、最初に立てる仮説が間違っていても問題ないと紹介しました。
しかし、あまりにも的外れな仮説を立ててしまうと修正も大変ですし、はじめから筋のいい仮説を立てれた方が良いですよね。
今回紹介するトレーニングで、仮説思考力を上げることができれば、ただでさえ仕事を速く進められる仮説思考の効果を、さらに強化することができます。
では早速、その方法を紹介していきます。
仮説思考力を上げるトレーニングを紹介すると言いましたが、このトレーニングをやったからと言って、いきなり仮説思考力が爆上がりというわけにはいきません。
基本的には、仮説思考力を上げるには、経験を積むしかありません。
とはいえ、実践しかしないのでは、なかなか経験の場が少なく成長スピードも遅くなってしまいます。
そこで、擬似的に実践するのが今回紹介するトレーニングです。
そのトレーニングとは、日頃からいろんな事象について、「だからなんなのか?」と「なぜそうなのか」を考えるの2つです。
仮説思考力とは、情報が少ない状態でどれだけ答えに近い仮説を立てられるかということで、これは言い換えれば少ない情報で全体を想像する力ともいえます。
日頃から事象のつながりを意識することが仮説思考力の向上につながります。
「だからなんなのか?」という質問は、その事象がどんな事象を引き起こすのか、どんな影響を与えるのかを考える質問です。
そして「なぜそうなのか?」という質問は、全く逆の質問で、ある事象が何によって引き起こされたのか、なんの影響を受けているのかを考える質問です。
このように、物事の繋がりを日頃から意識することで、一部の情報から周辺の情報を推測する力が養われます。
前回までのエピソードを聞いていただいている方はお気づきだと思いますが、仮説思考力を上げて、ほとんど正解のような仮説を立てれるようになっても、それはあくまで仮説なので、検証が必要なことだけは変わりません。
トレーニング方法として、「だからなんなのか?」と「なぜそうなのか?」を日頃から考えるとだけ言われても、よくわからないと思いますので、具体例を紹介してから終わりにしたいと思います。
このエピソードを投稿する2021年7月現在だとコロナウイルスが猛威を奮っている中での東京オリンピックの開催がホットな話題としてあります。
これを題材として考えると、このご時世にオリンピックを開催すると何が起きるのかを考えたり、あるいは、開催しない場合は、どんな影響があるのかなども考えたりします。
「だからなんなのか?」はこんな感じで考えます。
そして、同じ題材で、「なぜそうなのか?」も考えることができます。
例えば、「この状況で開催しようとしているのは何故なのか?」みたいな感じですね。
さらにいうと、これらは、複数回繰り返して、深掘りをしてください。
例えば、「オリンピックを開催すると〇〇が起きる」と考えたのであれば、「その〇〇が起きたら、次は何が起きそうか」といった具合です。
また、「この状況でもオリンピックを開催しようとしているのは〇〇だから」と考えたのであれば、「その〇〇なのはなぜなのかと深ぼって考えてみてください。
もちろん、これらは複数考えられますし、どれが正解かもわからないです。
しかし、自分で考えるということが重要です。
以上が仮説思考力を鍛えるトレーニングの紹介です。
それでは最後に今回のエピソードを軽く復習します。
仮説思考力を鍛えるトレーニングとして、日頃からいろんな事象について、「だからなんなのか?」と「なぜそうなのか?」を考えることが有効だと紹介しました。
また、これらは、一度だけではなく、複数回繰り返し考えるとも紹介しました。
ぜひ、時間を見つけて実践していただければと思います。
それでは今回も最後まで聞いていただきありがとうございます。
もしこのエピソードが役に立ったと思ったらTwitterなどで拡散していただけるとうれしいです。
また次のエピソードでお会いしましょう。