本エピソードの内容
・会議・議論をする上で最も大切なこと「議論はみんなで知恵を出し合ってより良い答えに近づくための共同作業と考えること」
・議論において、相手と相手の主張をごちゃ混ぜにしない
文字起こし
こんにちは、サラリーマンポッドキャスターのまことです。
この番組では、読書好きな私が、日々の読書で学んだことを紹介していきます。
今回のエピソードでは、「議論をする上で最も大切なこと」という話をしていきます
本エピソードを聞くメリット
もしかしたらみなさんは、過去に良い議論をするには、論理的思考とかファシリテーションスキルが必要だといった話を聞いたことがあるかもしれません。
今回私が紹介したいのはこれらではありません。
これらよりもっと根本的で重要なことです。
そして、身につけるのも簡単です。
いつもであれば、エピソードを聞いて新しいことを学んでいただいたら、できるだけ早く実践に移さないと、学んでいただいた意味は全くないと話しています。
しかし、今回の内容はもしかしたら、聞いて内容を理解していただければ、それだけで効果があるかもしれません。
ぜひ最後まできいていただければ思います。
議論をする上で最も大切なこと
それでは早速本題に入ります。
議論をする上で最も大切なこととは、「議論はみんなで知恵を出し合ってより良い答えに近づくための共同作業と考えること」です。
たったこれだけです。
みなさんの中にはこんな人もいるかもしれません。
議論とは争いの場で、いかに相手の主張をねじ伏せるか、いかに論破するかだと考えている人。
しかし、それは誤った認識で、議論は自分の主張を無理やり通すための争いの場ではなく、より良い答えに近づくための共同作業の場であり、議論の相手は敵ではなく味方です。
これは最も根本的な話なのでとても重要です。
私のポッドキャストを聞いていただいているような勉強熱心な方たちであれば、先ほど言ったような論理的思考やファシリテーションについて学んだことがあると言う人も多いでしょう。
しかし、これらのスキルはただの道具に過ぎません。
その道具を使って何をしたいかが間違っていたらどうしようもありません。
包丁も同じですよね。
切れ味の良いナイフは、良い料理を作ることも、人を傷つけることもできます。
いくら素晴らしい道具を使っていても、使い方が間違っていたら周りから評価してもらうことはできません。
これと同様、優れたスキルを身につけていても、使い方が間違っていれば評価されることはありません。
このことからもスキルを身につける以外に、議論とはどのようなものかを正しく認識することの重要性がわかっていただけるのではないでしょうか?
人は一人では無力です。
いかに優れた人であっても、一人の力で全てを成し遂げることは不可能です。
人と協力して力を合わせることが必要です。
その力を合わせる手段の一つが議論です。
みんなで知恵を出し合って、一人では辿り着けなかったより良い答えに近づくための方法です。
時々、テレビで議論は、相手の矛盾をついて論破するものというような紹介をされたりもしますが、これは普通ではありません。
相手の主張をコテンパンに潰したところで何が生まれるでしょか?
論破をした人は気分が良くなるかもしれませんが、それだけです。
もちろん、相手の主張の間違っている点を指摘すること自体が悪いことではありません。
ただし、指摘の仕方には気をつけるべきです。
「お前の主張のこの点は間違っている。だから、お前の主張はクソだ!」という言い方では、その議論からは何も生まれません。
「あなたの主張のこの部分は私の経験から言うと間違っているから、こうしたらもっと良いものになると思うよ」といえば、より良いものを生み出していくことができますよね。
また、議論はより良い答えに近づくための共同作業と捉えるだけで、世の中に転がっているような議論についての細かなテクニックは学ばなくてもよくなります。
例えば、こんなテクニックがあります。
議論では、できるだけ相手の主張の幹となる部分について指摘し、枝葉の部分については指摘しないというようなものがあります。
これは議論がより良い答えに近づくための共同作業と考えれば当然のことだとわかります。
例えば、相手が何かしらの企画提案をしてくれている時に、本題には全然触れないで、資料の誤字脱字ばかりを指摘することは、よりよい企画へ近づけようとしていたら絶対にしないことですよね。
以上が、今回のエピソードで伝えたかった本題の部分です。
最後、このエピソードを終了する前に、補足として、議論をするにあたって気を付けてほしいことを1つだけ紹介します。
それは「議論において、相手と相手の主張をごちゃ混ぜにしない」ということです。
議論に当たっては、何かしらの主張や案について意見を交わしているはずです。
なので、その意見を誰が言っているかというのは本質的には無関係です。
しかしながら、議論が白熱すると、「だからお前はだめなんだ」というように相手の主張そのものではなく、相手を否定し始める人が中にはいます。
これは絶対にNGです。
こんなことをしていては建設的な議論はできません。
私が昔聞いた話で、 アメリカ人は仕事で激しい議論をしても、休み時間に入ったら仲良く食事を共にする。
しかし、日本人は議論が終わった後もその相手とピリピリして、とても食事なんてできないみたいなことを聞いたことがあります。
この話でいう日本人は、いくらか相手の主張と相手をごちゃ混ぜにしている節があるように思います。
もちろん、全てのアメリカ人、日本人がこうではありませんが、こういった傾向が多少あるのかもしれません。
できるだけこうならないように気をつけるべきだと思います。
今回のエピソードの内容は以上です。
まとめ
簡単に振り返ると、今回のエピソードでは次の二つのことをお伝えしました。
・議論はみんなで知恵を出し合ってより良い答えに近づくための共同作業と考えること
・議論において、相手と相手の主張をごちゃ混ぜにしない
今後、仕事やプライベートで議論をすることがあれば、これを念頭に置いて議論していただければと思います。
それでは今回も最後まで聞いていただきありがとうございます。
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では、また次のエピソードでお会いしましょう。