この記事は、ポッドキャストの文字起こしのテキストです。
こんにちはサラリーマンポッドキャスターのまことです。
この番組では、読書好きな私が、日々の読書で学んだことを1回の放送につき、1つ紹介していきます。
今回のエピソードの内容
今回のエピソードでは、高田貴久さんと岩澤智之さんによる「問題解決ーあらゆる課題を突破するビジネスマン必須の仕事術」という本を紹介します。
著者の高田さんと岩澤さんの著書はあまりないので、お二方をご存知ないという人も多いかもしれません。
ざっくりと紹介すると、このお二方は、多くの会社で問題解決や課題解決を手がけてきた方です。
その経験をもとに書かれたのが本書で、本書は「問題解決の教科書」とも言えるような内容になっています。
この紹介だけだと、「数ある問題解決のビジネス書と何が違うんだ。」と思われる方もいるかもしれないので、もう少し紹介しますと、・・・
著者はトヨタ自動車やソニー、三菱商事など名だたる大企業で問題解決の講座・研修を実施してきて、その経験を活かし書かかれたのが本書です。
そのため、業界を問わず活かせる知識が紹介されており、また、理論的な話だけでは終わらない、実践的な内容が紹介されています。
そんな本書の中から、今回は「頭の良い人が陥りがちな問題解決の落とし穴」ということでHow思考の落とし穴というものを紹介します
問題解決と言うと、仕事上で役立つ話かなと思われる方もいるかもしれません。
もちろん、仕事で役立つ内容ではありますが、問題解決を正しく行えるようになると、仕事上だけでなく、日常生活で起きる問題も解決できるようになります。
今回のエピソードを聞くメリット
ここで1つ質問です。
あなたは次のような問題を抱えていた時にどんな行動をとるでしょうか?
あなたは会社の採用担当をしています。
今年の目標は、新人を年度末の3月までに15名確保すると言う事です。
しかし、現在のペースでは3月頃に10名ほどしか確保できていない見込みで、5名不足しているという状況です。
この時取る行動として適切だと考えるのはどちらでしょうか。
1. 5名採用するにはどうするか考える。
2. 現時点でどんな人が採用できているかを考えてみる。
このとき、1の5名採用するにはどうするかを考えると選んだ人は、今回のエピソードの本題であるHow思考の落とし穴にはまってしまっています。
こんな偉そうにしゃべっている私も、最初、本書を読んだ時は1を選んでしまいました。
1を選んでしまった皆さんも今回紹介する内容を聞いていただければ、「なぜこれが間違っていて」「どうすれば良いのか」ということを理解できるようになりますので、ぜひ、最後まで放送を聞いていただければと思います。
今回のエピソードは、この後問題解決の流れをざっくりと説明してから、How思考の落とし穴とは何か?落とし穴にはまらないようにするにはどうしたら良いかを紹介する、という構成になっています。
導入ー問題解決の大まかな流れー
では、本題のHow思考の落とし穴について解説する前に、まずは、問題解決の流れについてざっくりと説明します。
本書で紹介されていた問題解決の流れは、Where→Why→Howの順番で行うということです。
Whereとは、問題がどこにあるのか?
Whyとは、その問題の原因は何か?
Howとは、どうすれば良いか?
具体的に、飲食店の売上が下がっているという場面を例にとって説明すると・・・
Whereは、売上が下がっていると言っても、どの時間帯の売上が下がっているのかを明確にすると言うことです。
例えば朝の時間帯の売上が下がっているであったり、土日の売上が下がっているなどです。
Whyは、わかりやすいと思いますが、朝の時間帯の売上が下がっているのであれば、なぜそこの時間帯の売上が下がっているのかを考えると言うことです。
例えば、近隣の競合が朝メニューを始めて、そちらの方が料金が安くておいしいため、そちらにお客さんをとられているみたいなことです。
Howは、売上を回復させるにはどうしたらよいかを原因に基づいて考えるということです。例えば、朝メニューの新商品を出してみるなどです
以上が、問題解決のWhere、Why、Howです。
問題解決の流れは、書籍によっていろいろな言葉使われます。
使う言葉が違うのは、著者によって、重きを置くところが違うことが大きな要因の1つですが、基本的には問題解決の流れ自体はどの書籍も同じような内容です。
ちなみに、前回紹介した、世界一やさしい問題解決の授業では、次のような流れでした。
・問題の原因を見極め、
・効果的な打ち手を考え抜き、
・実行する
使われている言葉は違いますが、だいたいの流れは同じです。
本題ーHow思考の落とし穴とはー
では、今回のエピソードの本題であるHow思考の落とし穴について解説していきます。
先ほど紹介したように問題解決の流れはWhere→Why→Howでした。
どこに問題があるかを突き止め、問題の原因を見極め、原因に対して対策を打つです。
How思考の落とし穴とは、WhereとWhyとすっ飛ばして、いきなり、Howを考えてしまうことです。
特に、頭が良く、アイディアをよく思いつく方が陥りやすいですが、一般に問題解決においてもっとも陥りやすいミスと言われています。
なぜHow思考がダメかは、次の3つの理由があります。
・無駄な対策を打ってしまう
・PDCAが回せない
・悪循環に陥ってしまう
それぞれ解説していきます
1つ目の「無駄な対策を打ってしまう」については、わかりやすいですよね?
原因を考えずに、対策を打っているわけなので、無駄な対策である可能性は十分にあり得ます。
具体例としては、・・・
売上が上がらない理由が、アフターサービスが悪いことなのに、売上を上げようとして値引きセールを行っても、解決にはならないといった具合です。
2つ目の「PDCAが回せない」について。
問題解決の大まかな流れはWhere→Why→Howです。
ちゃんとこの流れで実施していれば、対策がうまく効かなかったとしても、
「Whyが間違っていそうだから改善しよう」
であったり、
「Whyはあっていそうだけど、それに対するHowが間違っていた」
など、一度実施した対策の経験を次の対策に生かすことができます。
しかし、何も考えずに、思いついた対策をむやみに打つだけでは、次の対策に生かすことができないというのが2つ目の「PDCAが回せない」という問題点の内容です。
3つ目の「悪循環に陥ってしまう」について。
問題解決の大まかな流れのWhere→Why→Howについては、多くの書籍がこの流れで紹介していることもあり、この流れ自体は多くの人が認める内容だと思います。
しかし、この手順を踏まずにいきなり対策を立ててしまう人が多いのは時間がないことが大きな原因の1つだと思われます。
時間がないため、問題の所在を考えたり原因を考えたりする時間が取れないと言うことです。
しかし、時間がないからといって原因を考えずに対策を打ってしまうと、成果が出ない対策を打つことになり、さらに、時間がなくなり、また焦って無駄な対策を打つ、そして、さらに時間がなくなる、このような悪循環に陥ってしまうということです。
以上の3つ点がHow思考がダメな理由です。
さて、ここまでは、Where→Why→Howという問題解決の正しい手順について簡単に紹介し、問題解決において、多くの人が陥りやすい、How思考の落とし穴について紹介してきました。
まことなりの補足・解説
ここからは、私、まことなりの補足・解説をしていきます。
みなさん、ここまでの話を聞いてこんな初歩的なミス自分は犯さないよと思われた方もいるのではないでしょうか?私はそう思ってしまいました。
ですが、実生活において問題解決をしようとすると何故かHow思考の落とし穴に陥ってしまう自分がいます。
日常生活においての例を出してみると、・・・
雨の日なのに傘を忘れて、ずぶ濡れになってしまったとします。
この時、多くの人は、「次からは出かける前にちゃんと天気予報を確認する」と対策を考えるのではないかと思います。
これは自然なことのように思えますが、これはやはりHow思考の落とし穴にはまってしまっています。
問題解決の正しい手順のWhere→Why→Howだとどういう流れになるかというと、
Where:どこに問題があるのかについては、天気予報を確認しなかった。
Why:問題の原因は、起きる時間がギリギリで天気予報を確認する時間がなかった
How:どうするか?は、出かけるときは早めに起きて天気予報を確認する
こんな流れになると思います。
ここで伝えたいのは、雨でずぶ濡れにならないためには早めに起きましょう、ということではもちろんなく、How思考の落とし穴にいつのまにか陥っている可能性があるので、十分に気をつけましょうということです。
ここまででは、How思考の落とし穴について本書で紹介されていた内容に加え、私まことなりの補足・解説をしてきました。
アクションプラン
ここからは今回学んでいただいた内容をどう実生活に生かせばいいのかについて解説していきます。
ここで「How思考の落とし穴に陥らないためにはどうしたらいいか?」ということを紹介してしまうと、それこそHow思考の落とし穴なので、なぜHow思考に陥ってしまうのかの原因を紹介して、皆さんには陥らないように注意してもらいたいと思います。
How思考に陥る原因としては次の3つが考えられます
・勘と経験による思い込み
・無責任無関心
・具体的な指示に慣れてしまっている
それぞれ解説していきます。
1つ目の「勘と経験による思い込み」についてはわかりやすいと思います。
今までの経験からこういう問題が発生した時はこういう原因だろうと、経験によって判断してしまうということです。
以前経験した時と状況が変わっていなければ、勘と経験による判断の方が効率が良いのですが、環境が変わった時はこの思考法の弊害が出てきます。
2つ目の「無責任・無関心」について。
何か問題が発生した時、その問題の被害が直接自分に来ない時は無責任・無関心になってしまうのではないでしょうか?
そのような場合には、そもそも、ちゃんと問題を解決しようという気持ちがないので、Where→Why→Howの手順を踏むことはないと思います。
3つ目の「具体的な指示に慣れてしまっている」について。
仕事で問題が起きた時は上司が、家庭で問題を起きた時が親が、「こうしろ」といった具体的な指示を出してくる事があると思います。
上司や親は、WhereやWhyを考えているのだけれども、部下や子供に指示をするときはHowの部分、具体的な行動の部分だけ伝えるということです。
このような状況に慣れてしまうと自分でWhereやWhyを考えることがないため、How思考の落とし穴に陥ってしまうということです。
この3つに気をつけて、How思考の落とし穴に陥らないようにしてください。
まとめ
それでは今回のエピソードのまとめをします。
今回のエピソードでは高田貴久さんと岩澤智之さんによる「問題解決ーあらゆる課題を突破するビジネスマン必須の仕事術」という本から、How思考の落とし穴という話について紹介しました。
How思考の落とし穴とは、問題が発生したときに原因を考えずに対策を打ってしまうことでした。
そして、このHow思考がいけない理由は、次の3つで、
・原因に効かない対策を考えてしまう
・PDCAが回せない
・悪循環に陥ってしまう
でした。
そして、最後にみなさんが、How思考の落とし穴に陥ってしまわないように、ということで、そもそも、なぜHow思考に陥ってしまうのかという原因を3つ紹介しました。
その原因とは、
・勘と経験による思い込み
・無責任・無関心
・具体的な指示に慣れてしまっている
の3つでした。
みなさんには、How思考に陥らずに、適切に問題解決に当たれるようになっていただきたいと思います。
今回紹介した「問題解決ーあらゆる課題を突破するビジネスマン必須の仕事術」という本は問題解決について詳細に学べる数少ない本の1つなので、興味のある方はぜひ、手にとって読んでみてください。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございます。
また、次のエピソードでお会いしましょう。