まことのビジネスに役立つ話

日々の読書で学んだビジネスパーソンに役立つスキルを解説しています。

トップ5%のマインドセット|AI分析でわかったトップ5%社員の習慣

AI分析でわかった トップ5%社員の習慣

 

この記事は、ポッドキャストの文字起こしのテキストです。 

 

 

こんにちは、サラリーマンポッドキャスターのまことです。
この番組では、読書好きな私が、日々の読書で学んだことを紹介していきます。

 

今回のエピソードの内容

今回紹介するのは、越川慎司(こしかわ・しんじ)さんの「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」という本です。

 

この本は、ビジネスパーソン1.8万人を定点カメラ・ICレコーダー・GPSで調査、AIで分析し、人事評価上位5%の社員とそれ以外の95%の社員の行動を比較したという内容で、効率よく成果を出すにはどうしたら良いのかがわかる一冊になっています。

 

もしかすると、今の世の中だと、全員が全員、「どんどん昇進したい!」とは思っていないかもしれません。
やはり、昇進すると、やれることが増える代わりに、やらなければいけないことが多くなり、忙しくなるのも事実です。
なので、昇進はそこそこで、プライベートな時間を大切にしたいという人もいると思います。

 

そんな人は「人事評価トップ5%の人の習慣なんて興味ないよ」と思われるかもしれません。

しかし、このトップ5%の人の行動は、人事評価を高めて昇進するための行動ではなく、仕事を効率的に終わらせるツボを押さえた行動とも言えるものです。

そのため、本書は、成果を出してどんどん昇進したいという人だけではなく、仕事をさっと終わらしてプライベートな時間を確保したいという人にもおすすめできるものとなっています。

今回のエピソードでは、そんな本書の中から「トップ5%社員のマインドセット」という話を紹介します。

 

今回のエピソードを聞くメリット

みなさんはこんなことを思ったことはないですか?

 

自分も手を抜いているわけではなく、むしろ全力を出しているのに、中程度の成果しかだせない。
それよりもたくさんの成果を出すトップの人ってどうなってるの?
何をどうしたら、その成果を出せるのか教えて欲しい!

 

こんなこと思ったことはないでしょうか?
私はめっちゃ思ってます(笑)

 

もちろん、具体的に何をしているのかは、会社によって違いますが、何を考えているのかは、会社問わず共通しているものがあるようです。

 

今回のエピソードでは、トップ5%社員に共通するマインドセットを紹介して、みなさんにも、仕事を効率的に終わらせるツボを押さえた行動が取れるようになっていただきたいと思います。

 

それでは、本題に入っていきましょう。

 

トップ5%社員に共通するマインドセット

トップ5%社員に共通するマインドセットとは、目標達成思考です。

 

「なんだよそれ。めちゃくちゃありきたりじゃん」と思われたかもしれませんが、もう少し説明させてください。

 

目標達成思考とは、作業に満足せず、目標を達成すること・成果を残すことを重視する思考法のことです。
ここまでは、よく聞く内容だと思います。

 

しかし、多くの人がこの思考を実践できていないのは、どうやって実際の行動に反映するのかがわからないからではないでしょうか?

 

このエピソードでは、目標達成思考を持つ人がどんな行動をするのかを紹介し、少しでも目標達成思考について理解を深めていただければと思います。

 

思考法なので、本来は、どんな行動をするのかではなく、どういう考えでその行動にいたったのかが重要です。
そのため、思考法を行動にフォーカスを当てて紹介するのは少しおかしなことではありますが、とはいえ、どんな行動をするのかの例が多少ないと実践しにくいというのも事実だと思います。

 

なので、この後、目標達成思考を持つ人がやる行動を紹介していきますが、みなさんはその行動をそのままコピーするのではなく、自分の状況に当てはめた場合、どんな行動をすれば良いのかを考えていただければと思います。

 

何が達成されたら成功かを考える

1つ目の行動の例は「何が達成されたら成功かを考える」

目標達成思考の人は、何が達成されたら成功かの基準を考えます。
そして、その目標を達成することを考え行動します。
達成しているかどうかが基準なので、達成していないけど、頑張ったから満足とはなりません。

 

例えば、営業担当者がお客さんに新商品の提案をするという場面があったとします。
この場合、達成すべき目標は、契約をもらうことです。

目標達成思考の人は、契約をとれたか否かが、成功か否かの基準になりますが、一方、目標達成思考ではない人は、資料を頑張って作って、緊張しながらもお客さんに頑張って説明したということに満足感を覚えてしまいます。
そのため、結果として契約が取れなかったとしても、「資料作成に、お客さんへの説明、頑張った自分、お疲れ様!!」となってしまいます。

 

学びはすぐに実践する

2つ目の行動の例は、「学びはすぐに実践する」

目標達成思考の人は、学びはすぐに実践します。
なぜなら、勉強することは何かを達成する手段だと考えるからです。
そして、新しい学びは、すぐに忘れてしまうものだからです。

 

せっかく、時間をとって、勉強をしたのに、その後の行動をなにも変えることができなければ、その勉強の時間は無駄になってしまいます。

 

一方、目標達成思考ではない人が勉強すると、その"頑張って勉強した"という充実感に浸ってしまい、行動にはなかなかうつしません。

「今日は何時間も勉強した!」と満足げに語っている人を、稀に見かけますが、これは完全に勉強することが目的になってしまい、なんのために勉強するのかという最も肝心な部分が抜け落ちてしまっている状態です。

 

重要度が低い仕事は勇気を持って手を出さない

3つ目の行動の例は「重要度が低い仕事は勇気を持って手を出さない」

目標達成思考の人は、どの仕事をやるかの判断軸を、その仕事をやって目標に近づけるかを基準にしています。

目標の達成に、より近づける仕事がより重要度の高い仕事で、目標の達成に近づけない仕事が重要度の低い仕事になります。

時間が豊富にあれば、重要度の低い仕事もやりますが、現代日本の人材不足の状況下では、時間がないのが常で、重要度の低い仕事をやっている暇はありません。

なので、目標達成思考の人は、重要度の低い仕事は”勇気をもって”手を出さないようにします。

 

ポイントは”勇気をもって”というところです。

多くの人は、重要度の低い仕事なのはわかっているけど、依頼されたら断りにくいよといって、重要度の低い仕事を引き受けてしまいます。

そこを、目標達成思考の人は”勇気をもって”、強い意志をもって、手を出さないようにしているのです。

 

まことの補足・解説

ここからは補足として、目標達成思考の人がやらないことを1つ紹介します。

それは、「多くの作業を短時間でこなすことが仕事の効率化とは考えない」です。

 

これを聞くと、「何言ってんの?目標達成思考を持つトップ5%の社員は、効率的に仕事を終わらせてるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。

 

しかし、これらは全然矛盾している話ではないです。

 

目標達成思考の人は、多くの仕事を短時間でこなすことによる、仕事の効率化を図るのではなく、重要度の低い仕事を切り捨てて、重要度の高い仕事に取り組む時間をより確保することで仕事の効率化をはかります。

 

目標達成思考でない人の行動と比較するとわかりやすいかもしれません。
目標達成思考でない人は、とりあえず、たくさんの作業を短時間でこなそうとします。
それが仕事の効率化だと考えています。

 

成果に結びつかない仕事でもなんでもいいので、たくさんこなせることが、仕事の効率化だと考えています。
それは、成果ではなく、たくさん作業をしたという満足感を得たいからです。

 

これが、目標達成思考の人と目標達成思考ではない人の違いです。

 

 

ここまでは、トップ5%社員のマインドセットとして、目標達成思考について紹介してきました。

 

アクションプラン

ここからはそれらをどう活かせば良いのかについて解説していきます。

今回のエピソードでみなさんに提案するアクションプランは、「1週間に1度仕事の振り返りをする時間を作り、成果に繋がった仕事とそうでない仕事の判別をする」です。

 

いくら成果に結びつく仕事をして、成果に結びつかない仕事はしないといっても、取り組む前だと、どちらか判別がつきにくいことも少なくありません。

なので、定期的に仕事を振り返る時間を作り、成果につながった仕事と成果に結びつかなかった仕事を判別します。
取り組む前だと判別がつかなかったものでも取り組んだ後であれば判別がつくことも多いと思います。

 

この成果に結びつく・結びつかないという話で、難しいのが、若手社員の仕事についてです。

特に、入社1年目の新入社員はいきなり成果を出そうとしても、なかなか出せるものではありません。
こんな時は、長期的な目線でどうしたら成果を出せるかを考えると良いです。

 

例えば、仕事のやり方について、先輩社員からそのままの答えを聞くのは、長期的な目線で見ると、あまり良い方法ではないです。

本当に大事なのは、答えよりも答えの出し方です。

状況・環境が変われば、答えは変わります。
その時、答えしか知らなければ、その答えに固執するしかありませんが、答えの出し方を知っていれば、その状況・環境に合わせて、適切な答えを出していくことができます。

 

答えを聞く方が答えの出し方を聞くより、すぐに成果が出せますが、その成果は大したものではなく、長期的に見れば、答えの出し方を聞く方が得策です。

 

こういった形で、長期的な目線でどうしたら成果を出せるかを考えると良いです。

 

まとめ

それでは最後に今回のエピソードのまとめをします。

今回のエピソードでは、越川慎司さんの「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」という本の中から「トップ5%のマインドセット」という話を紹介しました。

 

簡単に復習すると、

トップ5%の社員は目標達成思考を持っていて、作業に満足せず、目標を達成すること・成果を残すことを重視すると紹介し、その思考法を持つ人がどんな行動をするのか、行動の例を3つ紹介しました。

 

その3つとは、

・何が達成されたら成功かを考える
・学びはすぐに実践す
・重要度が低い仕事は勇気を持って手を出さない

 

そして、補足として、目標達成思考の人がしないこととして、「多くの作業を短時間でこなすことが仕事の効率化とは考えない」ということも紹介しました。

 

最後、アクションプランとしては、「1週間に1度、仕事の振り返りをする時間を作り、成果に繋がった仕事とそうでない仕事の判別をする」ということを提案しました。

 

今回紹介した「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」という本には、今回紹介させていただいたトップ5%社員のマインドセット以外にも、たくさんの効率的に仕事を終わらせるためのコツが紹介されていました。

 

常に時間に追われていて仕事が終わらず、努力だけでは限界を感じている方、働き方改革やテレワーク導入を機に働き方を見直したいと思っている方は、概要欄に本書のリンクを貼っておきましたので、ぜひチェックしてみてください。 

 

それでは今回も最後まで聞いていただきありがとうございます。
もしこのエピソードが役に立ったと思ったらTwitterなどで拡散していただけるとうれしいです。
また次のエピソードでお会いしましょう。

 

AI分析でわかった トップ5%社員の習慣

AI分析でわかった トップ5%社員の習慣